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中学校理科の教材

 主に中学校理科関係の教材を中心に紹介していきます。  一般向けの領域ではありませんが、たまたまこのブログに来ていただいた方にもある程度理解できるようにまとめているつもりです。  もし暇があれば、いろいろな教材をご覧ください。  よろしくお願いします。

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花の構造模型

 今回は花の構造模型の紹介です。

 中学校1年生の4月~5月、理科の授業では花のつくりを教えます。

 基本的には校舎周りに咲いている野草の花を授業中(または理科の授業前の休み時間中)に取りに行き、その花のつくりを調べるという授業を行います。

 それぞれ違う花を持ってきてくれるので、授業ではその対応に追われるときもありますが、広がりがあってその方が助かります。

 野草の花を取るように指示を出しているにもかかわらず、鉢植えや学校の畑に植えてある植物の花を持ってくる生徒もいます。

 その中でも困るのは、観賞植物です。

 観賞植物の花は、「観賞」というだけあり、花のつくりが複雑であることがあります。

 中学校1年生の教科書の範囲内では教えることが不可能な場合が多いです。
 (場合によっては教えることもありますが・・・)

 ですから、授業では野草にこだわっています。

 野草は花のつくりが簡単なものが多いですが、花が小さいだけでよく見てみるときれいなものも多いと思っています。

 この授業を通して、そういうことも感じてほしいと願っています。

 授業で花のつくりで教えるときに、具体的な花と黒板の花の図で説明してもいいのですが、次のようなモデルがあると、説明が早く済みます。




 班の数だけあるといいのですが、普通学校にはありません。

 以前手作りすることにもチャレンジしましたが、思ったようなものができずに挫折してしまいました^^;

 花のつくりの説明の時には、黒板に図を書くことが多いので、生徒によっては理解が深まりません。

 そういうとき、班に1つこういう模型があると、いい手助けになると思います。


☆授業の展開例です。

1.校舎周辺の野草を取りに行く。(5~10分程度)

2.花の構造模型を例に、花の構造について説明する。(5~10分)

3.野草を分解して花の構造を確認する。(20~30分)
・めしべ、おしべ、花弁、がくの数
・中心から外側にどのような順番で並んでいるのか
・何と何がつながっているのか
・めしべの下の膨らんだ部分には何があるのか(膨らんでいるもののみ)

4.花のつくりのまとめと次回の授業の予告(3分程度)

 授業の流れとしてはこのような感じですが、上にも書いていますが、野草の花は小さいものが多いもののきれいなものも多いことや花の構造から花の戦略を知ることができるなど、教えたいことはたくさんありますが、あえて教えず、こちらの思っていることを生徒が気付くよう仕向けているつもりです。

 また、真っ白な小皿に水を張り、その上にオオイヌノフグリの花びらを浮かべておくなど、野草の素晴らしさを引き出す工夫をさりげない演出として理科室やその周辺に置いておくこともあります。

 春を感じるさせたり、きれいだとかかわいいと思わせたり、すごいと思わせたり、理科の授業を通していろいろな感情も育んでいきたいものです。

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