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中学校理科の教材

 主に中学校理科関係の教材を中心に紹介していきます。  一般向けの領域ではありませんが、たまたまこのブログに来ていただいた方にもある程度理解できるようにまとめているつもりです。  もし暇があれば、いろいろな教材をご覧ください。  よろしくお願いします。

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心臓の解剖

 ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。

 早速ですが本論です。


 中学2年生で「人のからだ」について学習をします。

 この分野はいくつか実験があるものの、どちらかというと実験を行わない授業が続く分野です。

 教師の話中心の授業では、生徒たちはなんとなく物足りなさを感じています。

 個人的には、教えることばかりの授業は、こちらとしても、面白くありません。

 そこで、何とかならないかと考え、数年前から取り組んでいる授業を紹介します。


 タイトルのとおり、『心臓の解剖』です。

 心臓には、焼き鳥屋さんでいう「ハツ(鶏の心臓)」を使います。

 いつものように、画像を用いるために、楽天アフィリエイトから画像を拝借します。


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 今年度の大日本図書の指導書には、ハツを使った実験についての説明があります。そちらも参考にしてもらえればと思います。


 お世話になっている教材屋さんにお願いするときには、次のことを注意して注文してみてください。

☆鶏の心臓(焼き鳥屋のハツ)を取り扱っているか
・これは、当たり前すぎる質問かもしれません。
・ちなみに、教材屋で取り扱ってくれないときは、当然ですが肉屋に問い合わせをしてみてください。

☆心房や動脈などは、できる限り残したままのものが欲しい
・牛や豚の心臓は、血抜きをしなければならず、心臓に傷が入った状態でしか入手できないそうです。鶏の心臓は、そのような処理はしなくていいそうですが、中には心房が完全に消失しているものもあります。生徒に見せるなら、心房や血管がついているものの方がいいに決まっているので、ダメもとで担当者に相談しておいてください。

☆ハツ1個の重さは、15g前後(余裕を持って20g程度で計算するのがお勧め)です。そこから必要な重さを求めてください。
・業者は心臓の数を数えてくれません。ですから、あらかじめこちらで重さを計算しておく必要があります。私は、心臓1個15gで計算することが多いですが、それでは少し足りないときもあります。余裕を持って心臓1個につき20g程度で考えておいたほうがいいと思います。ちなみに、上で紹介している心臓500gには、25個~30個程度ハツがある計算になります。
・生徒に取り扱わせる心臓の個数は、1個では足りません。できれば生徒1人につき3個程度準備できると実験の中でいろいろなことが確認できます。そこまで高い買い物ではないので、可能な限りこの程度準備しておくことをお勧めします。


 他に準備するものとしては、以下のものがあります。

☆片歯のカミソリ
・当然ハツを切るのに使います。
・私はいつもひげそり用のカミソリを頼んでいます。


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☆厚紙(A6~B6程度)
・まな板の代わりに利用しています。まな板を準備してもいいのですが、厚紙を利用したほうが、準備や片付けの点で都合がいいです。いつも印刷室においてある厚紙を利用しています。


☆天然ゴムなどで作られた手袋
・トイレ掃除やコンロ周りなどを掃除するときに使う、使い捨ての手袋です。これがないと生徒はなかなか心臓に手をつけたがりませんし、ずっと手で触っていると、鶏の油で手がギトギトになってしまいます。




☆プラスチックのスポイト(醤油さしなど)
・血管から水を入れると、他の血管から水が出てきます。それを確認するのに必要です。場合によっては、不要かもしれません。




 授業の流し方としては、次のようにしています。

※前回の授業で、心臓のつくりや体循環・肺循環などについて、説明する。

1.本時の目標設定
 心室の大きさ比べ、左心室と右心室の壁の筋肉の厚さの比較、弁を探す など
※個人目標を設定しなければ、切る場所が決まりません。

2.実験操作の説明
 白い部分は脂身で、ほとんど取り除いてもよいことを伝えています。ただし、血管(動脈)は排除せずに残しておくことも説明します。

3.実験
 スケッチをさせるためには、心臓を切り開いた後、スケッチの目的が達成できるよう心臓を置いておくようあらかじめ指導しておく必要があります。
 最近は、スケッチは書かせず、いろいろと探求するほうに力を入れさせており、実験後の感想を充実させるよう指導しています。
 実験の時間は、一人につき心臓2個なら20分程度は確保したいです。一人につき4個準備して30分では足りないこともありますが、個人的には30分以上この実験をさせようとは思っていません。

4.まとめ
 スケッチを描かせたり、感想を書かせたりしています。


 はじめのうちは、なかなか触ることすらしなかった生徒たちも、時間が進むに連れ、意欲的に取り組む教材です。

 ただし、やはり鶏の心臓とはいえ、生の心臓を目の前にすると血が引く生徒もいます。そういう生徒に対しては、無理はしなくていいと言っています。ただし、教室の後ろや準備室などで個人学習を取り組ませています。

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